『ビックイシュー』って雑誌を読んだことありますか?
ホームレスの人たちの自立を支援することを目的とした雑誌です。
本屋さんに並んでいるのではなく、大阪駅などの主要駅近くで販売員さんが雑誌を片手に待ち行く通行人に手売りしています。
この販売員の人たちはみなホームレスの人たちです。
首から顔写真入の身分証明書を掲げて、一生懸命雑誌を売っている人を見かけたことはありませんか?
雑誌が1
冊300円で販売されており、そのうち
160円が販売員の利益になります。
どういう流れで自立するのか?というのをビックイシュー日本の解説ページから
・簡易宿泊所(1泊千円前後)などに泊まり路上生活から脱出
(1日25~30冊売れば可能に)
・自力でアパートを借り、住所を持つ
(1日35~40冊売り、毎日1,000円程度を貯金、7~8ヶ月で敷金をつくる)
・住所をベースに新たな就職活動をする
今は第二段階に進んでいる人が多いそうです。
ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊されたそうです。
私の事務所がある駅の外でも販売員の男性が売っているので、ずっと気にはなっていたのですが、今まで買ったことはありませんでした。
というのも、いつ見ても黙って雑誌を持ったまま突っ立っていて、誰も買っている人を見たことがなかったので、正直買いづらかったです。
ところが、今回6月15日号に私の知り合いのデザイナーさんが取材を受けた記事が掲載されるということで、買ってみることにしました。
先月の初め頃に、いつものように黙って立っている販売員のおじさんに1冊くださいと声をかけました。
お金を払って受取るだけではいけないなと思って、「売れてますか?」と聞いてみたら、「あんまり」という答えが返ってきました。
それでもまた「買いに来ますよ」というと、にっこりと笑ってくれました。
今までの雰囲気とは違って、とてもいい感じの笑顔だったので、いつもあんな感じで声を出して販売すれば、もっと売れるのに、とか思ってしまいました。
その後も毎号買っていくうちに、顔を覚えてくれたのか、少しずつ販売員さんと会話が出来るようになりました。
「ホームレスは仕事がないだけじゃならない。身近な人との『きずな』がなくなった人がホームレスになる」
と、ビックイシュー日本代表の佐野章二さんは言われています。
ビックイシューを買うことで、少しでもそのきずなが出来るのであれば、いいなと思います。
今回掲載されていた知合いの方というのは、いつもお世話になっている
NPO法人ラマモンソレイユの副代表のアベタツさんこと、
阿部竜宏さんです。
「クリエーターの視点」というコーナーで服飾クリエーターで芸術療法士である阿部さんの服作りの独特の考え方や、今取り組んでいる児童デイサービス事業所の
コドモダスでの発達障がいのこどもたちへの芸術療法を用いた支援についても触れられています。
ビックイシューは音楽や映画などの芸能から、環境問題その他の社会問題にいたるまで、硬軟おりまぜた内容になっているので、とても読み応えがあります。
ホームレスの自立支援の雑誌というと中身的にはあんまり面白くないというイメージを持たれがちですが、そんなことは
全くないです!
バックナンバーも売っていますので、みなさんも是非一度、販売員さんに一声かけて買ってみてください!
ビックイシュー日本版
アベタツさんのブログ
(こどもたちとのセッションの様子や作品の写真が掲載されています)